全員営業のポイント 186話 長儲け会社が見ている社員 

170131長儲け会社の施策検討№186

50年ぶりとか観測史上初めてという天候がここ数年
続いています。

都内に限っても、月曜日の最高気温は20℃まで上がり、
火曜日の最低気温は2℃と相当な寒暖差です。ゆえに
体調をくずす社員も出てくるでしょう。

経営者のほとんどは、体調管理は自己責任と考えている
はずです。

しかし、本当に、そう言い切れるでしょうか?

確かに、体調くらい自分できちんと整えろという
意見には賛同しますが、経営戦略の見地からは、
その考え方だと業績に悪影響が生じます。

体調がくずれると何が起きるかといえば、最も影響
するのは集中力です。ゆえに、うっかりミスやお客様
との約束違いが生じやすくなります。

クレームやトラブル発生の可能性が高まるだけでなく、
集中力低下によって営業場面での交渉力まで下がること
により、契約時の条件折衝や値引き対応が、もういいや
というヤッツケ仕事にもなりかねません。

売上数字にしか興味がないブラックな会社は、社員の
体調など気にも止めないでしょうが、経営条件が厳しい
中小企業だと、たった一人のチョットした発注ミスや
値下げ許可により、当月の純利益が半減するといった
ことすら普通に起こり得るのです。

 

一方、残念な会社は、「社員は人財」とか「社員は家族」
といった考えにかまけて、本来、経営者が真剣にとりくむ
べき事柄まで現場任せにしがちです。

経営者が真剣にとりくまないといけないことは、社員に
ついては、雇用を維持し、適性な給料を支給することです。

時折ではありますが、業績が厳しい会社が、社員に配慮
するあまり、売上を回復するために、今までのやり方を
変えたり、一時的に負担を強いるのを、ためらう場合が
あります。

そして、社員の顔色を観つつ、1~2年するうちに
新しい手を打つ上で必要な資金的・時間的余力すら
失くすことになってしまうのです。

仮に、1~2年は経営者が火の粉をかぶったり、批判を
うけたにしても、それで業績が回復し、賞与も公正に支給
できるようになる方が、後日には社員から喜ばれます。

「小善は大悪に似たり、大善は非常に似たり」

という京セラ創業者の稲盛氏の言葉がありますが、
八方美人では会社の経営がなりたたないのは、
時代も業種も超える経営の本質なのです。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□
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