◆全員営業のポイント第246話『10連休ボケを解消して、今後の業績につなげるには…』

 

いよいよ令和に突入しました。

全国的に一斉の10連休は史上初であり、かなり興味深い社会実験だったという事もできます。長期的かつ潜在的に、このことがどんな影響を与えていくか密かに注目しています。

ただし、飲食・小売・流通・観光などは、逆に繁忙期ともなり、フルに10連休だったのは、特定の業種や一定規模以上の会社が中心であり、実際には、20~30%程度で、それほど多くなかったという話もあります。

しかし、ここではあくまで10連休(少なくとも1週間)は連続で休暇があったものと仮定して、筆を進めたいと思います。

 

ところで、気がついていらっしゃるでしょうか?

 

つい先日、10連休が明けて、仕事が始まったばかりなのに、来週(月)は13日で、すでに5月も半分終わりかけということを…

 

ここで、重要なポイントが2点あります。

一つは、史上初の10連休と考えてしまうと、初めてのことなので、どう対応すればいいか悩むところから思考が始まってしまうということです。

しかし、日本の大半の会社では、過去どこかの時点で、カレンダーの曜日の並び次第では、各社単位では7連休~9連休を体験してきています。

要は、そういう時のことを元に考えを巡らせれば、今回の10連休であっても、事前~事後にどういう動きや備えをすればいいかは、ある程度、目算を立てることができたはずです。

しかし、これだけだと現場の作業レベルはともかく、会社経営としては不足です。なぜなら、実務のやりくりはできても、業績上は未知数だからです。

 

もう一つのポイントは、今年1月に月間目標を達成できていたかどうかです。

もし、御社が1月の業績目標が未達成だったとして、2月~4月に特段の動きや改善がなかったとすれば、この5月も相当厳しいことが予想されます。

なぜなら、単なる休暇明けというに留まらず、日本全体を包む空気感と人々の今の感覚が、不思議と年末年始が開けた直後の一週間にほぼ近いからです。

 

この10連休がやってくるのは、昨年晩秋の6ヵ月以上前から、わかっていたことです。

もし、御社が、この2つのポイントに関して、今まで何も手をうっていないとすれば、現時点ではそういう社風と体制であると再認識する良い機会かもしれません。

ならば、いっそのこと、今後を見据えて、今年の前半は、新たな試行錯誤の機会あるいは期間と考えて見るのはいかがでしょうか?

これをチャンスとして活かせたならば、数日の連続休業日が毎年必ず生じる1月の業績をどう達成するかの予行演習にもなりますし、会社によっては、来年以降も新たに数日~1週間程度の休みを追加しても、業績目標を達成できる体制へと移行できる可能性が生まれてきます。

史上初の10連休を、単に今年だけのイベント(業績にとってマイナス)にするか、それとも、今後の経営強化(業績にとってプラス)のきっかけにするかは、御社の発想次第なのです。

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