◆全員営業のポイント 第253話『売上アップの施策で見過ごされていること』

早いもので、今年もあと1週間。

来年は、4月に中小企業の働き方法案の本格的な施行があり、7-8月に東京オリンピックがあります。

前者は1年半前から予定されていたことですし、後者は4年以上前から予定されていたことです。

では、御社を振返ってみて、この2つに関する経営・営業強化では、来年に向けてどんな対策がなされているでしょうか?

 

働き方改革なんて、当社では、そんな余裕はないと思っていると、今回のものは今までと違って、最悪、経営者が刑務所にいく可能性もゼロとはいえない内容になっています。

また、オリンピックなんて東京だけの話でしょ、と思っていると7月下旬~8月中旬までは、航空券もホテルも空きがなく、遠隔地の会社にすれば、東京での商談は、約1ヵ月停滞するリスクすら考えられます。

 

日本人の特性として、直接火の粉がかかってからの対応力は素晴らしものがありますが、既に起こりうることが決まっている事でも、事前の対処は苦手です。

これは、幕末や昭和初期をつぶさに考察すれば一目瞭然であり、個人的には海洋国家であるがゆえのDNAレベルの特性ではないかと推測しています。

そのため、中小企業の戦略上、よほど意識的に先々に備える訓練や計画を遂行しないと、あの時にやっておけば、もう少し早く動いていればを、繰り返すことになりかねません。

このことが、営業施策の現場レベルにおいて、最も影響しているのが売上アップに向けて新しい施策を検討している際に出てきます。

 

「施策の内容は吟味するのに、投入のタイミングを軽んじる」ことです。

 

御社では、美味しいクリスマスケーキを作ろうとするがあまりに、議論や検討に時間を費やして、完成するのが12/26になることがわかり、結局、中止となった様なことが過去になかったでしょうか?

クリスマスケーキを売ろうとすれば、最優先すべきことは、日本一美味しいものを作れるようになることではありません。

 

『12/24に店頭に並べるようにする』ことなのです。

 

売上アップの施策を検討する際、ゆめゆめ、最優先事項や締切期限を忘れることがなきようになさってください。

中小企業にとって、2019年は景気の停滞期への兆候が見えた年でしたが、2020年はそれがはっきり現れる年になると予想しています。

ぜひ、時の流れに身を任せるのではなく、タイミングをつかみ、良き一年となりますことを願っています。

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