今週の全員営業(R)のポイント 第1話.大儲けより、長儲け!

第1話◆大儲けより長儲け 130313

かつて、日経ビジネス誌がその時代のトップ企業を調査した結果、
企業の寿命は30年と言われるようになりました。

しかし、それは大企業の話で、実際に、創業から10年続くのは
数名規模以上の法人企業で3分の一、個人事業では10分の一です。
(出典:中小企業白書)

数字だけなら単なる情報ですが、経営者や働く社員にとって、
企業が10年も続かないというのは、生活設計を考えれば
大変なこと
です。

大きく儲けることは素晴らしいことです!。

しかし、経営者と社員、その家族の生活基盤としての企業の
存在を考えた時には、大儲けすることよりも、適正利益が
あがる状態をできる限り長く続けることの方が重要と考えます。

どれくらい儲かるかは、事業への参入タイミングやビジネス構造
に大きく影響をうけます。しかし、長く儲けることができるか
どうかは、企業の・・・、ひいては経営者の実力に左右されます。

中小企業とりわけオーナー企業では、長儲けの視点を経営に
取り入れるかどうかで、意思決定はもちろんのこと、社員への
接し方や言動、営業現場でのやり方や顧客サービスの動きが、
根本から違ってきます。

もし、経営者が事業で失敗すれば、個人保証を行っているので、
人生が壊れかねません。

しかし、社員でも、会社がなくなってしまえば、家のローンや
教育ローンがあるので、生活や家庭が壊れかねません。

仕事を行うのは、経営者であり、社員ですが、その影響は家族に
までおよびます。

当事者は自己責任という側面もありますが、その周りの人、特に
小さな子供にまで影響があることは、ぜったいに避けたいことです。

“長儲け”には、企業経営だけでなく、経営者と社員が家族も
含めて、笑顔あふれる想い出をたくさん作り続けていってほしい

という願いが込められています。