
全員営業のポイント 129話 猫も杓子も、ブランディング?!
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先日ある方から質問を受けました。
「最近、よくブランディングというのを耳にするん
ですが、辻先生は、どうとらえていますか?」
もし、潤沢な資金があり、報道メディアも活用できる
のであれば、一般的に使われているブランディングの
意味に沿って、戦略を練り、販路を開拓することが
可能かもしれません。
しかし、経営資源が限られている中小企業において、
大企業に伍して、最初からブランディングに取り組む
のは、かなり難しいのが現実です。
では、ブランディングなど全く考慮せず、お客様の
ニーズにひたすら応える仕事さえすればいいかというと、
その行き着く先は、単なる便利屋かもしれません。
昔の人が、自ら事業を起こすときに、ブランディング
などという概念はありませんでした。
しかし、それとおぼしきものがあったからこそ、日本
では、100年以上続く会社が2万社以上も存在して
いるのです。
では、そのおぼしきものとは何か?
それは、「のれん」です。
うちは、「○○屋」だと遠くから一目で見れば、
わかるのが、“のれん”であり、老舗の経営者たちは、
“のれん”を守り続けることに、誇りと人生を賭けていました。
それこそが現代の中小企業が、温故知新で目指す
真のブランディングではないかと、私は考えます。
また、それを形作り、裏付ける根底となるものが、
過去から積み重ねてきた実績や仕事振りです。
一方、最近巷にあふれてきているのは、それと真逆に、
ありもしないことや、奇抜なことで目立つことにより、
仕事にありつこうとする偽のブランディングです。
本物は、その背後に長年の蓄積や熟練があるため、
自らの言葉で語り、自ら手がけた仕事の実績と価値を
見せることができます。
偽者には、それらがないので、常に他人の言葉や
有名企業の威を借りた話をし、本業以外で魅せようとします。
しかし、長年やっていれば、“のれん”≒真のブランディング
につながるかというと、経営は、それほど甘くありません。
会社の事業が軌道にのるまでは仕方ありませんが、
いつまでも他社の真似事や、業界の慣習にがんじがらめ
にされているだけでは、お客様に、独自の価値や世界観
を提供できないからです。
創業者や創業者感覚をお持ちの社長様ならば、次の
ことを、ご理解いただけるのではないでしょうか?
各社の事情があるので、今すぐとはいかずとも、
下請け仕事ばかりではなく、独立独歩の会社経営に
挑戦し、お客様と同等か、自社4分:お客6分の立場
に至ることが、中小企業の経営者の本懐であり…
その過程における課題を一歩づつ越えるのを
積み重ねることだけが、中小企業における“のれん”
≒真のブランディングへの道であると。
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